ガンマgtp対策

ガンマgtpは肝臓の指標

 

 

最近、健康診断でガンマgtpという項目があるのに、気がついているかとは思いますが、血糖値や血圧などのようにはその内容がピンとこないという人も多いでしょう。

 

ガンマgtpとは、γ-glutamyltransferaseの略で、ガンマ・グルタミルトランスフェラーゼと読みます。ガンマgtpは、肝臓、腎臓、すい臓、ひ臓、小腸などに含まれる解毒作用に関係している酵素のことで、特にアルコールには敏感に反応する特性を持っています。

 

よくお酒を飲むという人が、身体の中で気になる臓器といえばやはり肝臓ということになりますが、肝臓は、別名沈黙の臓器と呼ばれているように、自覚症状が現われにくいのです。異常に気がついた時は既に手遅れということもありえるので注意が必要なのですが、そんな時にこのガンマgtpという項目が役に立つのです。

 

肝機能数値のガンマgtp正常値は、男性が10~50IU/L、女性が9~32IU/L、となっていて、これを下回っていればいいのですが、上回ると要チェックなわけです。

 

ガンマgtpは、肝臓や胆管の細胞がどれくらい壊れたかを示す指標のひとつになっており、特にアルコール性肝障害や、胆石で胆道が塞がった時に数値は上がりやすくなります。

 

血液中にガンマgtpが流れ出ること自体は、別に身体の悪影響ではないのですが、なぜ増えるのかという原因に注目することが重要なのです。ガンマgtpの値が高いということは、それだけ肝臓などが破壊されている可能性が高いということにつながります。